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Vol.2 ちいさいおうち 4コマ漫画 高野 優

4コマ

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今回の絵本
ちいさいおうち
静かな田舎に、とても頑丈に作られた小さなおうちがありました。豊かな自然に囲まれていましたが、おうちの周辺も都市化が進み、ついには高層ビル にはさまれてしまいます。そこに、女の人が通りかかり……。『ちいさいおうち(バージニア・リー・バートン作・絵 石井桃子訳 岩波書店)』 かけがえの ない大事なものに気づかせてくれるおすすめ絵本です。
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“子どもはお父さんやお母さんが読んでくれる絵本が大好きです”
子どもが幼いころ、子育て支援センターで、そう教わった。 確かにそのとおり。わが家の娘たちも、絵本を読むときは母親を独り占めできる時間とばかりに、膝を占領した。
あるときは、長女を右の膝に、次女を左の膝に、そして三女を背負いながら。サーカスなみの技だなぁと苦笑いしながら、せがまれる絵本を読んでいた。時々、こっそり飛ばし読みをしながら。
「一人でゆっくりと好きな本を読みたいなぁ…」
そんなことを、ぼんやりと考えたりもした。

正直なことを言うと、疲れているときに絵本の読み聞かせをするのは、結構めんどう。
それなのに、小さな人差し指をぴょこんと立てて、「もっかい! もっかい!」とせがまれると嫌とは言えず、しぶしぶ読むことに。
ほとんどの絵本では、もう一回とリクエストをしておきながら、じっとしているのに退屈するのか、膝の上でもぞもぞと動きだす。それなのに、はじめからおわりまで真剣に見つめる絵本がある。
そのタイトルは、『ちいさいおうち』
すこしずつ変化していく舞台を、ただただ見つめる子どもの姿に、戸惑うやら感心するやら。
私自身、どうしてか分からないけれど、この絵本だと何回リクエストをされても、「ま、いっか」という気持ちになる。
心に余裕がなくていらいらしているときでも、ページを開くたびに気持ちが晴れていくのがわかる。そこにあるのは、どこまでもゆったりとした想い。
季節や時間のうつろいを、ここまで鮮やかに表現できるなんて!
子どものために読んでいるはずが、いつしか私自身が夢中になり、細かいディティールを食い入るように見つめてしまう。
絵本を読むことがちょっと面倒だなぁ…なんてぼやく方に、おすすめの一冊。

「一人でゆっくりと好きな本を読みたいなぁ…」
その日は思っていたよりも、ずっと早くきた。
あんなに暑苦しかった私の膝は、時々、猫が気まぐれに乗ってはあくびをするくらい。
振り返ってみると、暑苦しいくらい子どもがまとわりついて、絵本をねだるときこそが、黄金色に輝くしあわせな時間だった。
もう一度、膝の上で絵本を読みたいなぁ…。私の背を越えた娘の後ろ姿を眺めながら、しんみりとそう思う。

高野優(たかのゆう)育児漫画家
NHK教育テレビにて「土よう親じかん」(2008年4月~2009年3月)、 「となりの子育て」 (2009年4月~)の 司会を務め、子育てパパ・ママからの支持も厚い。

「吾輩ハ母デアル」(学習研究社)「コドモスクランブル」(講談社) 「みつばのクローバー」(主婦の友社)等、著書多数。
講演会では、マンガを描きながら話をするという独特なスタイルで、 育児に関するテーマが人気。

公式ホームページ http://www.k4.dion.ne.jp/~alamode/

読み聞かせの習慣は?

読み聞かせの習慣は?
高野優さんのご家庭では、3人のお子さんに読み聞かせをせがまれていたご様子ですが、
読み聞かせを日常的な習慣にされているご家庭は多いようです。
【第2回】絵本を楽しむコツ 「もう一回!」は最高のほめ言葉