ギャルファッションの高校時代 キャバ嬢を経てママになるまで
ももえりの出身地は静岡県。東京での仕事が増えた現在でも、両親とルキアくんとともに暮らし、仕事のたびに新幹線で上京する生活を送っている。
今でこそ表舞台に立って活躍しているももえりだが、小学校高学年から中学生にかけては不登校気味だったことも。高校に入るとギャルファッションに目覚め(当時はギャル全盛期)、みんなと違う自分なりのおしゃれをする喜びを感じるようになった。現在のファッションリーダー的センスはこの頃に生まれたものかもしれない。
そんなおしゃれ大好きな女子高生だったももえりは、友人の紹介で出会った3つ年上の彼と恋に落ちる。鳶職のガタイがいいイケメンで、何をするのも一緒で、頼れる優しい存在だった。
高校卒業後、友人の誘いでキャバクラのバイトをはじめたが、〝お金が稼げる〝という軽いノリ。若さもあって勤務態度も接客態度も、なりゆきまかせだった。しかし、水商売という職業柄、自分をきれいに見せるためのおしゃれを追求するうち、ネイリストを志すように。キャバ嬢を続けながら20歳でネイルスクールに通い始め、好きなことを学ぶ喜びを味わっていた。
そんな充実した日々を送っていたとき、ももえりは妊娠する。相手は高校生のときに出会って5年間交際を続けてきた彼だった。その彼とはももえりの男性関係でモメたこともあったが、それでもつき合い続けてきた仲。ももえり自身も「どうしよう」という気持ちと嬉しい気持ちで揺れに揺れ、彼と話し合った結果、結婚して産むことを決断。キャバクラ嬢の仕事を辞め、ネイリストとして働きながら妊娠生活を送った。
そして…この世に誕生した命。若干21歳でママになったももえりは、わが子に会えた嬉しさと安堵で涙が止まらなかった。「ラ行がいい」という、ももえりのお父さんと旦那の意見で、男の子の赤ちゃんは「琉星(ルキア)」と名づけられた。