太陽がきらきら輝くお天気の日は、ママパパの気分転換も兼ねて、赤ちゃんと一緒に外にお出かけしたいですよね!でもここ数年、日本の夏の暑さは厳しくなる一方。大人の3倍もの汗をかいてしまう赤ちゃんには特につらい状況に。。。生まれたばかりの赤ちゃんは、体温を調節する機能がまだ未熟で、気温と一緒に体温が上下してしまうからなんですね。だからお出かけの時は、ママパパの暑さ対策とは別に、「赤ちゃんのための暑さ対策」が必要になってくるんです。
「太陽の日ざしを防げば大丈夫!」と思っていませんか?
実は、強い日ざしの影響は、空からだけではなく、地表のアスファルトからも忍び寄ってきます。というのも、真夏のアスファルトは、強い日ざしの照り返しによってなんと60度近くになることも!ベビーカーの中の赤ちゃんは、ママパパが感じるよりも「もっと暑い」のです。その分、暑さが赤ちゃんに与える影響も、よりシビアになりがちです。
暑さが原因でおこる熱中症。中でも赤ちゃんに多いのが日射病(熱疲労)です。発熱は40度以下ですが、びっしょりと汗を かき、ぐったりした状態になってしまうことも。原因は水分不足。赤ちゃんは腎臓の機能が未熟なので、体内の水分量が少なくなってもおしっこの量を調節できず、水分が体からどんどん出ていってしまいます。だから大人よりも脱水症状を起こしやすいのです。あまり汗をかいていないようでも油断は禁物。皮膚の表面から水分が蒸発して、知らず知らずのうちに脱水が進んでいることも。早く発見 して対処することが重要です。
あせもの一番の原因は汗。赤ちゃんは大人よりも新陳代謝が活発なのでとても汗っかきです。でも赤ちゃんは自分の暑さを伝えられないし、自分で汗をふくこともできませんよね。だから汗が長く肌の上にとどまってしまいます。そんな汗がたまった肌に細菌が増殖することで、あせもができやすくなるといわれています。さらに赤ちゃんの肌は柔らかくてデリケートなので、大人よりも症状が出やすく、悪化も早くすすみがちです。そのほか、日中のお出かけで注意したのは紫外線。赤ちゃんのUV対策も忘れずに。
外が暑ければ暑いほど、暑さをしのごうとして冷房でギンギンに冷えたスーパーや銀行に入って逆に体調を崩してしまったという経験はありませんか?電車やバスなどに乗るときも要注意。大人の体にもこたえる屋内と屋外の温度差は、体温調節の未熟な赤ちゃんにはなおのこと大きな負担となります。それまでにかいた汗が急激に冷えることで、熱を出したり風邪をひいたり、といったことも。暑さ対策だけではなく、夏の暑さからくる「寒さ対策」も必要です。
夏のお出かけは、なるべく涼しい服を着せてあげ、できれば陽射しの強い10時~14時くらいを避け、朝晩の涼しい時間にしましょう。日中に外出する際も、できるだけ日陰を選んで歩いたり、木陰でまめに休むなどして、赤ちゃんが汗をドッとかかないように行動することも大切です。
赤ちゃんが苦しそうなら日陰で風通しのよい場所に赤ちゃんを移し、あおいで体を冷やします。保冷剤も良いですが冷やしすぎには注意してください。ベビーカーに熱がこもらないような工夫をしたり、ベビーカーを覆うタイプの日よけカバーは、直射日光を防ぐには有効ですが、熱がこもりがちなので、こまめに赤ちゃんの様子を確認しましょう。
何よりこわいのは脱水症状になること。赤ちゃんは代謝が激しいので、暑いと母乳やミルクの水分だけでは水分が足りなくなります。体から水分が奪われないよう、母乳やミルクに加えて、湯冷ましやお茶などをこまめに飲ませてあげましょう。ベビー用のイオン飲料などでも良いです。哺乳ビンや赤ちゃん用マグで、常に持ち歩くようにしましょう。水分は欲しがるだけ与えても大丈夫ですよ。
ぐっしょり汗をかいていたら、できるだけ早めに着替えさせてあげましょう。そのままの状態で冷房に当たると、体調を崩す原因にも。Tシャツを一枚持っていくと便利です。そのさいは、あせもの予防も兼ねて、濡れタオルなどでちょっと汗を拭いてあげてから、着替えさせるのがベター。また薄手のバスタオルも持っていくと、屋外では汗ふきに、冷房の効いた屋内ではさっとかけておくるみがわりに使えるので、一石二鳥。