アトピー性皮膚炎かもと言われました。接種はできるの?
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特に問題ありませんが、接種前に医師に相談を。
赤ちゃんの体に湿疹ができていても、予防接種に関しては特に問題はありません。ただBCGは接種部位(上腕外側の真ん中)の皮膚がきれいでないと接種ができませんので、注意が必要です。アレルギー体質の場合、まれにショック症状を起こす事もあります。アレルギーによる湿疹が疑われる場合は、接種前に医師に相談してください。
0才から保育園に通う予定です。気をつけることはありますか?
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早めにDPT Ⅰ期の2回目までをしっかり受けましょう。
低月歳でかかると重症になる恐れがあり、保育園で感染が予想されるのは百日ぜきです。保育園に通い始める前に、早めにDPT Ⅰ期を受けておきましょう。接種1回目の段階だと、まだ免疫が十分ではない事もあるため、2回まで受けて基礎免疫をしっかりとつけておくのが理想です。3回目と追加接種も忘れないようにしましょう。
早産で生まれたため、4ヶ月の今も標準より小さめ。予防接種は修正月歳で受ける?
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早め、小さめに生まれても予防接種は通常どおりでOK。
早めに生まれたとか、生まれたときに小さかったなどは、予防接種とは関係ありません。予防接種を受ける場合も修正月歳でスケジュールを決めて受けてください。ただし、出生時にNICU(新生児集中治療室)などで治療していた場合は、小児科の医師と相談しながら、スケジュールを組んで接種したほうが安心です。NICU入院の時期によって、ポリオワクチン以外は、NICU入院中に受ける事があります。また早め、小さめに生まれた事が原因で、副反応が出やすくなるといことはないので心配いりません。
赤ちゃんが突発性発疹に。予防接種までは治ってからどのくらいの期間を空けるの?
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治ってから1~2週間は空けましょう。
突発性発疹、手足口病、りんご病は治ってから1~2週間程度が目安です。また、麻疹の場合は完治してから最低でも4週間は空ける必要があります。風疹、おたふくかぜ、水痘は治ってから2~4週間程度、インフルエンザの場合は重症度にもよるので、診察してくれた医師に相談しましょう。特に病気になったあとに予防接種を受ける場合、病気の経過を把握している治療にあたった医師に接種してもらう、あるいはその医師に相談してから受ける事をお勧めします。
おたふくかぜの予防接種は、重い副反応がでると聞き心配です。
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自然感染のほうがリスクは高くなります。
予防接種を受けた人の数千人に1人の割合で、無菌性髄膜炎になることがあります。でも、おたふくかぜに自然感染したら、10人~20人に1人が無菌性髄膜炎を併発する可能性があります。数字を見ればわかるとおり副反応で起こる確率のほうが圧倒的に低いです。
それに、もし副反応で無菌性髄膜炎になっても後遺症が残ることはありませんが、自然感染したときの後遺症として1000人に1人くらいが難聴になる可能性があります。予防接種を受けずに自然感染すると合併症を起こすリスクはずっと高くなります。リスクを最小限にするには、やはり積極的に予防接種を受けたほうがいいです。
おたふくかぜは男の子のほうがかかりやすいってホント?
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男女どちらも後遺症は残る可能性があります。
思春期以降の男の子がおたふくかぜにかかった場合、睾丸炎を併発する確率が高いことがわかっています。そのため女の子は予防接種を受けなくてもいいと考える人が多いようですが、女の子も卵巣炎を併発する可能性があります。また、男女問わず、おたふくかぜの後遺症で難聴になる可能性が。性別に関係なく接種しましょう。
インフルエンザの予防接種は、赤ちゃんはなぜ2回接種なの?
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赤ちゃんは基礎免疫がないためです。
大人はインフルエンザワクチンを接種したり、かかった事があるため、基礎免疫がついています。ところが、赤ちゃんは基礎免疫がありません。そのために2回の接種が必要になるのです。赤ちゃんだけではなく、13才未満の子どもは、2回受けるのが決まりです。